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先日大阪で開催されたDr.スチュワートの公演で、
シーブスというオイルの話を聞いてきたのでまとめてみます。

この名前(シーブス:Thieves)から察する通り、このオイルはThief、つまり盗賊によって発明されました。中世のヨーロッパでは黒死病(ペスト)という不治の病が大流行しており、つぎつぎに感染しては人を死に追いやりました。

その当時、人は他人の家を訪れるときには「石」をノック代わりに使いましたがこれは感染している人のドアを叩けばペストがうつるからです。また「デカメロン(10日物語)」という小説は貴族らがペストに感染するまいと館に立てこもったことを背景に書かれています。それくらいどうしようもない感染症だったわけです。


d-vorumusu7846.JPG
西洋の墓場


そんな中、ある盗賊団はやすやすとペストで死んだ人たちの墓を荒らし、ペスト菌にまみれたはずの貴金属や衣類を盗んでいました。彼らは独自に開発したシーブスという特殊なエッセンシャル・オイルを体に塗ることで、ペストに感染することもなく、ペスト菌に満ちた墓場に出入りすることができたのです。

そんな「伝説の芳香泥棒」たちをつかまえ、シーブスの秘密を聞き出したのが17世紀初頭のイングランド王・ジェームズ一世でした。彼は聖書を英語に訳した王様として有名ですが、盗賊たちをつかまえて刑を軽んずるからとオイルの秘密を聞き出しました。それからシーブスは研究され、18世紀初頭のペストは小規模に終わったそうです。



347105.jpg Young Living社のシーブスオイル


エッセンシャルオイルを製造するヤング・リヴィング社(YL社)は、世界を代表するオイルメーカーですが、この会社のトップであるゲイリー・ヤングはこのシーブスというオイルに大変興味を持ち、その成分を調べさせました。するとシーブスオイルの構成はクローブ、レモン、ユーカリ・ラディアータ、ローズマリー、シナモンバークに分かれることがわかりました。

クローブは歯医者の麻酔薬として有名ですが、ほかにレモンは防虫効果やカビの防止に優れ、ユーカリ・ラディアータは酸化防止剤として有名です。

シーブスオイルというのはこのような複数の防虫効果や酸化防止のオイルを混ぜ合わせ、それらが相互作用することでペスト菌などの菌を殺菌することができるものだったのです。この意味でその配合を考え出した墓荒らしたちは中世では悪党でしょうが、後には英雄と言えます。




現代ではかなり実験が重ねられ、ウェーバー大学によりますとシーブスによって空気中の99%の微生物が死滅するという報告があります。また公演で話したスチュアート氏はシーブスを歯磨きに利用したり、旅行する際の感染防止薬として使っていると言っていました。実際にYL社でもシーブスをハンドジェルにしたり、歯磨き粉にする取り組みはされています。


ヤング・シーブスはこちら
  

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20代後半。緑茶が大好き。
エッセンシャルオイルの研究中♪

現在妹の水葉が受験中なのでこのブログはあまり更新できてません。一週間に一度くらい訪れていただければ幸いです。
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